びわ酒

「日毎の薬味」その24


 大薬王樹「枇杷」といえば長崎。果実酒トップクラスの味と呼ばれ、愛好家の垂涎の的のびわ酒も、私たちには高値の花ではありません。その特権を生かし、今年はびわ酒を漬けてみてはいかがでしょう。
 1かご200〜300円のくず枇杷で充分です。茂木まで足を伸ばせば、新鮮で味もいい枇杷が、より安く手に入ります。
 実1kgにホワイトリカー1.8L、氷砂糖300g。皮のまま良く洗って、水気を充分に拭き取り漬け込みます。3ヶ月で飲めます。実は1年ほどで取り出します。疲労回復、胃腸強化、食欲増進、咳止めなどの効用もあります。
 秋の夜長、極上のびわ酒を注いだグラス片手に、長崎と中国の交流の歴史に思いを馳せてみるのもいいものです。




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