『まんが黄帝内径』

「日毎の薬味」その9


 現存する中国最古の医学書「黄帝内経」を、まんが仕立てで読みやすく簡潔にまとめたのがこの本です。東洋医学のさまざまな理論的基礎はこの書で確立されたといわれ、東洋思想、気功、鍼灸、風水、易、按摩などのルーツを探ろうとする多くの人々にとってのバイブルであり「気」の医学書といえるでしょう。
 およそ2000年前に書かれました。黄帝という伝説上の王と、師である岐伯(きはく)との問答の形で語られます。理論がまとめられている「素問」と、具体的な治療方法が記述されている「霊数」の2部構成です。原書は膨大で素人にはなかなかとっつきにくいものでした。太極拳のお稽古にも役立つヒントがきっとたくさん見つかることでしょう。


●張恵悌 編訳(医道の日本社)



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