医食同源

「日毎の薬味」その3


 食の重要さを考えてみませんか。この本はしっかりとした中国医学の知識に基づいて、五味(酸、苦、甘、辛、鹹)と四気(寒、涼、温、熱)が示してあり、説得力があります。総合漢方研究会会長で、画期的な入門書『陰陽五行説』の著者・根本幸夫だからできることでしょう。驚くほど身近な食べ物が、どんな病気に効くか、また効果的な食べ方・用い方が、具体的にわかりやすく説明してあります。日毎の食事がより健康に役立つものとなるための水先案内として台所に一冊いかがでしょうか。残念ながらこの本は品切れですが、根本氏は『美味しい漢方食──食べて美しく』(文化出版局)など著書多数で、どれもお薦めです。
 「葯補不如食補 食補再不如補」薬は食べ物に及ばない、氣は食べ物には及ばない。美味しく食べたら、お稽古も欠かさないで。




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