アイゲリ!

コラム12
橘神社



2006年1月10日(火)  シューヘー・ガレージ ホームページ掲示板より

ぼくはマーティン・ヘイズのフィドルを最初聴いた時、古楽のシギスヴァルト・クイケンを連想したよ。大雑把にいえば、アイルランドのフィドルと古楽のヴァイオリンは前近代というところで共通しているし、そもそも古楽奏者たちはそのスタイルが始まった50〜60年代にトラディッショナルな音楽にインスパイアされてるんだよね。

ヘイズ〜クイケンの流麗というか、なめらかな弓使いに比してピープルズ〜カルミニョーラはザクザク来るね。男っぽい。ぼく、カルミニョーラのCDで音だけ聴いた時にはあの良さがわからなかったよ。やっぱ演奏している「姿」って見るべきだね。ヴェニス・バロック・オーケストラの立ち姿を見ると、なんというか、マフィアの会合を見ているような感じもあったし、ロマを思わせるところもあるし、とてつもなく新しい何かがあると思った。
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長崎の七日は七草粥。こっちにきてびっくりしたことのひとつなんだけれど、生活市場やスーパーにも数日前から七草粥の材料が店頭に並んでいて、うっかりしてたら売り切れちゃうんだなあ。うちは今年はおせちをちょっと省略気味にしたんだけれど、やっぱ長崎者のクンとしては七草粥は抜かせられなかった。彼女によってアレンジされた中華風のうまい七草粥をいただきました。

きょう(9日)は長崎から行くと雲仙小浜の手前、千々石(ちぢわ)の橘神社に遅ればせながら形ばかりの初詣。日露戦争で戦死して軍神になった橘中佐を祀る、質実剛健なたたずまいの神社です。天正少年使節の千々石ミゲルの出身地でもあるので、公園内には記念碑があります。きょうはそこまでは行けなかったので、心で挨拶。夕暮れがきれいでした。


写真 上●マーティン・ヘイズ 1stアルバム。
中●千々石ミゲル像。2011年3月1日千々石 橘神社。
下●千々石ミゲルの碑。2003年1月千々石 橘神社。




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