横浜の原画展の感想

●今回の原画展で、こんなにたくさんの本を出版されていたのだなあという思いです。失礼ながら『はせがわくんきらいや』と『とんぼとり』『パイルドライバー』ぐらいしか知らなかったのです。子どもにむけてよむのには少しむずかしいかなという思いもします。

●『はせがわくんきらいや』に出会った時、ドキッとしました。
 難しい本だと思いました。そして長谷川さんの「ぼくは子どもに本当のことを言う大人になろう」という言葉に又ドキッとしました。何だか心が痛みました。子どもに本気で接する事の大切さ、難しさを考えたいと思います。(まず自分に正直に……)と自分自身に声かけたいと思います。一生懸命の自分を伝えれば子どもは感じてくれると思います。
 これからも作品を作り続けて下さい。

●パイルドライバー:原画のシャープな色や線が印刷になるとソフトになってしまって残念! と、今日はじめてわかりました。家の中2の息子は今、女子に何か言うと100倍になって返ってくるという理由で、女子からカラをかぶって自分の身を守っていますが、いつか「ぼく」のようにカラをぬいで、どっかのエッちゃんにパイルドライバーかけられるといいナ、と待っています。
 とんぼとり:うちではトンボは手でとっていましたが、とれないので今度はケシゴムでしかけして、私もとってみようと思います。ちなみに、父は子どもの時、ハリガネを曲げたところにくもの巣を何枚もはってとっていたそうです!!
 はせがわくんきらいや:これは、無理やりケツロンをだしていないところが好きです。

●思いもかけず、長谷川さんの作品と出会えて大変うれしいです。1970年代、月刊絵本の創刊ととに、私と絵本、そして長谷川さんとの出会いが始まりました。私は『土手の上で』と『夜の三角形』が好きです。男の子の心情をを吐露した作品を、もっと書いてほしいと思います。女の子向けの甘い児童文学が多い中、男の子向けに書いて下さい。お願いします。

●パイルドライバーがいちばんおもしろかったです。いちばんおもしろかったばめんは、女の子が火をふくところです。ほかにも、とんぼとり、たんぽぽのこと、7月12日、いろいろあっておもしろいです。(小2)

●『パイルドライバー』おもしろかったです。これをみると元気がわいてきます。『とんぼとり』のリメイク版、前ので表現しきれなかったところへの思いがすごく伝わってきました。ありがとうございました。

●ふと立ち寄った山内図書館の集会室で長谷川さんの原画展を拝見。凝縮された線で子どもの世界をイキイキと描かれていて、時間を忘れました。ふと立ち寄ったコーナーに『映画未満』があり、浦山監督のゆかりの人と知りました。私も浦山さんと同時代に映画づくりに励んだカツドウヤの一人、思わず本を買い求めました。
 長谷川さんのルックスの中に、浦山さんの哀しみをたたえた面影を見つけようとしたのでしたが、余計な行動でした。同心にこだわって、面白い絵本を作って下さい。

●思いがけず原画をみることができ、とてもうれしいです。本になる前の、印刷される前の線からは、より気持ちが伝わってくる気がします。今回みた中では、私はたんぽぽの中にすわっている女の子の絵が好きです。1つ1つ描かれたたんぽぽが好きです。例えば、すわって まっていて 話しはじめる女の子、あそこに流れる時間がいいな、と思います。それ以外の場面でも、ゆっくり流れる時間が感じられて、私自身のテンポととてもあうのでしょう。最後の言葉にうん、そうだね、とうなずけます。今回の原画展と関わりながら、1つの作品のもつパワーに圧倒される思いでした。1人の人間をここまでつき動かすんですね。私は、何かを創り出せる人ってとてもすごい、と思うのですが、その力の一端を見た気がします。

●長谷川さんの本たちが持っている ストレートエネルギー光線が 大好きです。
これからも 好きに 書いて下さい。

●『パイルドライバー』とてもおもしろかったです。強い女の子がかっこいい。ほれ直しちゃったところもかわいいですね。これからも絵本をたくさん描いて下さい。

●モノトーンの本、彩色された本、色指定の本の三種類が選ばれているんですね。「本って、こうやってできるんだな」と面白かったのは、色指定の本の、線だけの原画と、できあがった絵本(たんぽぽのこと)を両方見くらべたときでした。指定メモの「細かいところは適当にとばしてもいいです」なんて、けっこうふとっぱらですね。
 (三部作の)ヨットの絵について……
 村上さんの絵はヨット乗りのあいだでも「ちゃんとしたヨットの絵を見るのは気持ちよい」といわせるほどのものだそうですね。やっぱりその道の村上さんにまかされたんですか?

●長谷川さんという人は、「はせがわくんきらいや」という本でしか知らなかったので、そういう少し暗い作品をかく人なのかと思っていた。でも、いろいろ読んでみると、ごく身近にある、ちょっとした思い、ふだんなら、すぐ忘れてしまいそうな思いを大事にしている人なのかなと思った。

●『絵本づくりトレーニング』を最初に買ってからファンになりました。
 工学デザインの仕事をしていて、同じ発想で、アイデアを展開する事を知りました。マルチメディアの仕事の中でも長谷川さんのトレーニング手法は通じるところがあります。しかし、長谷川さんの純粋な感性はそれ以上にかえがたいものだと思います。

●学生時代『はせがわくんきらいや』を人形劇にしました。月刊「絵本」の取材も受け、長谷川さんご自身にも当時お会いしました。大学の狭い自治会室に後輩であった私たちは入れず、先輩が長谷川さんにインタビューするのを、部屋の外から聞いていました。インタビューの内容はよく覚えていないのですが、長谷川さんの横顔が印象的に目に焼きついています。(中略)あの時『はせがわくん…』の絵本と出会ったことで、みんながひとつになり、すごく充実した活動になったと思います。あれから20年たった今も、人形劇活動やっており、私の生活の重要な部分を占めています。『はせがわくん』との出会いが、今の私を作っているといってもいいかもしれません。今後のご活躍、祈ってます。


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