京都で講演会&サルコーデ
2006年12月16日(土)

←大学の正面玄関でパチリ。サルコーデ・ナガサキのチラシが貼ってあります。

サルコーデ・ナガサキ 第1楽章 春、第2楽章 夏

12月16日、集平は京都造形芸術大学で充実した一日を過ごしました。
まずはサルコーデ・ナガサキ 第1楽章 春と第2楽章 夏が展示されているディーズギャラリーへ(12月8日〜20日開催)。





縦長の部屋の両側に透明パネルでカバーした作品が並び、正面には壁一面に拡大された「坂の引越はかついで運ぶ」が!


写真左●いつもおせわになってます! 大学内の芸術文化情報センター引原直美さん(中)と佐藤博一教授(右)。
写真右●猫をなでるクン・チャン。ほんとに絵の中にいるみたい。



隣のスペースでは集平朗読のヨット三部作を上映していました。


●感想あれこれ

サルコーデ・ナガサキの春と夏。よかったですよ〜。集平さんの絵を生で見るのって、もしかしたら初めてなんだなぁと思いながら会場へ行きました。チラシに印刷された小さな画面やこちらのHPで紹介してもらっていた作品も、いいないいなと思っていたけど、実際に目にするととてもおおらかでゆったりした感じ。色もきれい。不透明水彩の厚みは感じても重たくはなくて……目に心地よかったです。ところどころ画面の中でサルコーデしている集平さんを見つけるのも楽しかった。なにより集平さんの描く人物って、本当に生き生きしている。そしてその人たちがいる景色の中に自分も入っていけそうな……。「坂の引越しはかついで運ぶ」が大きく大きく引き延ばされて壁一面を覆っていましたが、その前に立っていると自分も坂道の途中にいるような錯覚を覚えました。長崎に旅をさせてもらった気分です。隣のスペースで流しているスライドの、朗読している集平さんの声がずっと聞こえていて、展示会場がふんわり包まれているようでした。(スライド上映も、映像がもうちょっと鮮明に見れたらいいなとは思ったんですが、よかったです。やっぱりこの三部作は復刊して欲しいと改めて思いました。)
 心惹かれる作品がいっぱいでしたが、特に昨日はじめて目にしていいなと思ったのは「花見客が帰ったあと」。夏の最後の「あの世の楽器店」では胸が熱くなりました。堪能しました。素敵な作品を本当にありがとうございます。 (雅子さん 06年12月15日のHP掲示板より)



長谷川集平さんの長崎をテーマにした展覧会を観る。小学校で使うサクラカラーの絵の具がこんなにきれいな発色だったとは知らなかった。殆どの絵を白黄青赤といった基本色を混色することで彩色しているそうなのだけれど、ほんとにきれいで透明水彩ではないのにきらきらと透き通った印象を受ける。この人の絵は力強くて思慮深い。こんな絵を観ると長崎に行きたくなってしまう。そう、サルコーデ(歩こうよ)ナガサキ。 (ブログ:読んでもまったくためにならない、一個人の覚え書きlife-note-contemplationより)

会場でとったアンケート ……おもに在校生が書いています。




講演会『ホームランを打ったことのない君に』

 午後はこども芸術大学で講演会。デビューから『ホームランを打ったことのない君に』に至るまでの作品を紹介しながら、絵本について、文化について考えてきたことなどを話しました。参加者が定員の100名を大きく上回り、講演後のサイン会も長い列ができるホットな場になりました。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。



●感想あれこれ

講演会のアンケートより

◆長谷川さんの人となりが伝わってくるあたたかでユーモラスでこれからの私の人生に栄養となるようなメッセージもいただけた素敵なお話でした。iPodを駆使した講演は初めてで音声も入りよかったです。

◆『はせがわくんきらいや』の本と出会ったのは26年ほど前です。そこからはじまって『ホームランを打ったことのない君に』につながっていることが自分が母となった歩みと重なっているように思えてきました。先生に直接お会いしてお話が聞けたことが嬉しかったです。

◆とても考えさせられました。私も絵本が好きですが、絵本に対する考え方が変わりました。

◆社会との関わり方、生き方について考えさせられる講演になりました。大変勉強になりました。音楽、演出、映画、非常に面白かったです。

◆絵本のこと、生き方のこと、飾らないお話がとてもよかった。

◆あらためて絵本の奥深さを知り楽しかったです。幸せな時間でした。

◆旅立ち続けることが大事という言葉がすごく心に残っています。


今日は京都造形芸術大学のこども芸術大学主催の特別講座で「長谷川集平」さんの講演会に行きました。
長谷川さんは「はせがわくんきらいや」 を小学生の時に読んで、衝撃を受けた作家さんだったので、一体どんな人なんだろうと思い行きました。
年齢の割に若い人で、話もおもしろくて独特の雰囲気のある人だなぁと思いました。 奥さんもとても綺麗な人だったし。
私は、最近出た絵本、「ホームランを打ったことのない君に」にサインしてもらったのですが、その本には、なんと「はせがわくんきらいや」の長谷川君も登場していることがわかりました。
30年を超えたおもしろい試み。なんだか、この本がもっと好きになりました。 (ブログ:ゆとりの時間より)



写真は講演会の様子。背後は大きなガラス越しに森が広がっていて、気持ちよくてちょっと不思議な空間でした。



補講

 講演会が終わっても、この日は補講があるのですぐに移動。学生が作ってきた絵本をじっくり見て丁寧にアドバイス。8名はいたかなあ。

写真は授業風景。左奥は担当の佐藤博一教授。クン・チャンも見学。



全部終わって外に出た時はすっかり夜でした。あとは楽しくなごやかな打ち上げで、『泣くなツイ』の出版を祝ってくださいました。スタッフの皆さんに感謝。



集平の仕事/展覧会
集平の仕事/講演会