楊名時太極拳の心

「日毎の薬味」その17


 空手着の仲間が増えてきました。嬉しいことです。そこで今回は先生の著書から抜粋して楊名時太極拳の心を再確認したいと思います。


●中国の深遠な精神世界から生まれた太極拳を日本に根づかせ、広めていくこと、健康という人類にとって普遍的価値を共有することで、日本と中国を橋渡ししたい、それが私の永遠のテーマとなりました。

●この簡化太極拳と八段錦を組み合わせた指導法は、いわば私のオリジナルであり、中国でもこのような教え方をしている人はいないと思います。私の太極拳は、あくまで心と体の健康術に主眼を置いたものなのです。そして、それが本来の太極拳だと私は思っています。

『太極、この道を行く』

●中国の太極拳がそのまま日本の風土に合うか、と言うとそうではないと思います。青春時代から住み慣れた日本の風土、日本人の心に合うように私なりに工夫をこらした太極拳であり、ほぼ完成に近いものです。

『太極拳のすすめ』

●初めに道はなかった、人々が通るようになって道ができた。空手着を着て太極拳をするというのも、楊名時太極拳が初めてです。柔らかさの中に強さがほしい、剛の中に柔がほしいと考えたからです。これからも空手着に黒い帯、鶴のマークを使っていきたい。

『傘寿記念<太極巻頭文集>』

 これからもずっと師家の心を大切にして行きたいものです。




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